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*−アルコール依存症の治療について−*


 アルコール依存症とは、大まかに言うと、
(1)連続飲酒・自力ではお酒をコントロール出来ない。
   つまり、少量でもアルコールを口にすると、ほどよい量で切り上げる事が出来ない。
(2)アルコール離脱症状・体内のアルコールが減少すると出現する様々な症状
   (手・全身の震え、発汗、不眠、吐き気等)。
(3)飲酒のため本人及び家族が大変困っている
   (家庭内暴力、失業、欠勤、家庭内不和等)
の3点をもとに判断する事が出来ます。

 治療法としては、断酒に尽きます(自力ではお酒をコントロール出来ないので節酒はあり得ない)。しかし、一口に断酒と言っても、それは簡単な事ではありません。本人の性格、抱えている問題、繰り返し襲って来る飲酒への欲求等様々な困難が待ち構えているからなのです。

 では一体どのように断酒すれば良いのでしょうか。当院では、「シラフを楽しみにながら断酒する方法」を提供しています。「酒なくして何の楽しみか」と憤慨する本人に向かって、「酒がなくても人生は楽しく、又交際を狭める事なく、幸福な人生を送る事は可能なんだ。」という事を理解してもらう場を提供しているのです。

 具体的には、本人に対して「飲酒欲求への対処法」伝授、本人の「飲酒へ至る思考パターン」の改変、作業療法、レクレーション、ハイキング(徒歩にて10〜12kmを楽しみながら歩く)等を通して、身体的な健康感及び達成感を味わい、今後の人生の糧としてもらう等の治療を行っています。さらに本人の飲酒問題で苦しむ家族のための「家族療法」として、「家族の愛」の復活を目指し、アルコール依存に関する様々な現象を学んでもらい、それらに対処する方法を身につけてもらう事で、「家族再生」の足がかりとなる援助を行っています。

 アルコール依存症は今だ治療の決定打がない疾患です。当院においても、今だ治療プログラムは確立されておらず、試行錯誤の段階ではあります。しかし、アルコールの魔の手から人々を解き放ち、幸福に導いてあげたいという思いは、どこの病院にも負けてはいません。

 お酒で困っているひとは、いつでも気軽にお越し下さい。

医師 石田

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